- 銀行2・3年目で転職するか迷っている
- 2・3年目銀行員でも転職できるのか知りたい
- 2・3年目銀行員におすすめの転職先が知りたい
「2・3年銀行に勤めたけれど、自分がやりたいことは本当にこれだったのだろうか」
業務に慣れ始める時期だからこそ、このように考えて転職を検討する銀行員は少なくありません。
一方で、「まだ2・3年しか勤めていないのに、転職しても大丈夫なのか」「短期離職と思われないか」と不安に感じる方もいるでしょう。
結論からいえば、銀行員2・3年目で転職を考えること自体は、珍しい選択ではありません。厚生労働省が公表した令和4年3月卒の新規大卒就職者の3年以内離職率は、全体で33.8%、金融業・保険業でも25.0%となっています。
ただし、2・3年目の転職は「何が不満なのか」「次の職場で何を実現したいのか」を整理しないまま進めると、転職後に後悔しやすくなります。
そこで本記事では、2・3年目銀行員の主な転職理由、銀行を辞めるか判断する軸、おすすめの転職先の考え方を解説します。
転職するか迷っている2・3年目の銀行員の方は、自分の状況と照らし合わせながら参考にしてください。
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2・3年目銀行員の主な転職理由|業務・働き方・将来性で迷いやすい
2・3年目の若手銀行員が転職を考える理由としては、主に以下の5つが挙げられます。
- 担当している業務が自分に合わない
- ワークライフバランスを重視したい
- 新たにやりたいことが見つかった
- 人間関係や職場環境で悩みを抱えている
- 評価や報酬に納得できる環境で働きたい
それぞれ詳しく見ていきましょう。
担当している業務が自分に合わない
銀行といっても、窓口、個人営業、法人営業、融資、事務、本部業務など、担当する業務によって求められるスキルや働き方は大きく異なります。
2・3年目になると、配属先の業務を一通り経験し、「顧客対応よりも事務や企画の仕事が向いている」「金融商品を提案する仕事よりも、法人の課題解決に関わりたい」など、自分の適性が見え始めることがあります。
その結果、現在の業務が自分に合わないと感じ、転職を考えるきっかけになることがあります。
ただし、担当業務が合わないからといって、銀行業界そのものが合わないとは限りません。まずは「銀行が嫌なのか」「今の業務や配属先が合わないのか」を分けて考えることが重要です。
ワークライフバランスを重視したい
ワークライフバランスを重視したいというのも、2・3年目銀行員が転職を考える理由の一つです。
銀行員は、担当業務によって金融商品や保険商品に関する知識を身につける必要があります。たとえば、金融商品の販売・勧誘を行う外務員は、外務員資格試験に合格し、登録を受ける必要があります。また、生命保険募集に関わる場合も、一般課程試験や研修などが必要です。
こうした知識習得や資格試験の勉強に加えて、日々の顧客対応、目標管理、繁忙期の残業などが重なると、平日の業務後や休日に自分の時間を確保しづらいと感じることがあります。
その結果、「もっとプライベートの時間を確保したい」「長く働き続けられる環境を選びたい」と考え、ワークライフバランスを重視した会社への転職を検討する人もいます。
新たにやりたいことが見つかった
2・3年目になると、学生時代にイメージしていた仕事と実際の業務との違いが見えてきます。
その中で、「もっと法人の経営課題に深く関わりたい」「マーケティングや企画に携わりたい」「ITやデータを活用した金融サービスに関わりたい」など、新たにやりたいことが見つかるケースもあります。
この場合は、やりたいことが今の銀行で実現できるのか、異動や社内公募で近づけるのか、それとも転職が必要なのかを確認することが大切です。
職種名のイメージだけで転職先を決めると、実際の業務内容とのギャップが生じやすくなります。興味のある職種がある場合は、仕事内容、評価制度、必要なスキルまで具体的に調べておきましょう。
人間関係や職場環境で悩みを抱えている
人間関係や職場環境の悩みも、転職を考える大きなきっかけになります。
上司や先輩との相性、支店の雰囲気、目標に対するプレッシャーなどが重なると、仕事そのものが嫌になってしまうこともあるでしょう。
ただし、人間関係の悩みは「特定の支店や上司の問題」なのか、「銀行の働き方そのものが合わない」のかを分けて考える必要があります。
前者であれば、異動相談や人事への相談で改善できる可能性があります。一方で、心身の不調が出ている場合は、我慢を続けるのではなく、社内の相談窓口、産業医、厚生労働省の「こころの耳」など外部の相談窓口を利用することも検討してください。
評価や報酬に納得できる環境で働きたい
銀行では、固定給を中心に、年次や役割に応じて段階的に昇給・昇格していく職場も多くあります。そのため、2・3年目のうちは成果がすぐ給与に反映されにくいと感じることがあります。
営業成果や顧客対応で手応えを感じている人ほど、「もっと成果が報酬に反映される環境で働きたい」と考えることもあるでしょう。
ただし、成果報酬やインセンティブ比率が高い会社は、成果が出れば収入を伸ばしやすい一方で、未達時の収入変動やプレッシャーが大きくなる場合もあります。
報酬面を理由に転職する場合は、固定給、インセンティブの条件、評価指標、未達時の扱いまで確認することが重要です。
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銀行員2・3年目で辞めてもいい?判断軸は「不満」と「次の目的」
「まだ2・3年しか勤めていないのに、銀行を辞めても大丈夫かな」と不安に感じる方もいるでしょう。
2・3年目での転職は可能です。ただし、転職理由が曖昧なまま動くと、面接で説得力を出しづらく、転職後に同じ不満を抱える可能性もあります。
ここでは、以下3点について解説します。
- 辞めるべきかの判断軸
- 辞めても良い人
- 辞めると後悔しやすい人
それぞれ見ていきましょう。
辞めるべきかの判断軸
銀行を辞めるべきか迷ったら、まず以下の軸をもとに冷静に判断しましょう。
- 何に不満を感じているのか
- 転職以外で解決できる可能性はないか
- 今の銀行で目指したい目標はあるか
- 次の職場で何を実現したいのか
特に重要なのは、不満の原因を具体的に分けることです。
「銀行を辞めたい」と感じていても、実際には業務内容、配属先、人間関係、評価制度、働き方、将来性など、原因は人によって異なります。
原因を整理しないまま転職すると、転職先でも同じ不満を抱える可能性があります。以下のように、転職前に確認すべきことを整理しておきましょう。
| 不満の種類 | 転職前に確認すること |
|---|---|
| 業務内容が合わない | 今の業務だけが合わないのか、銀行業界全体が合わないのかを分けて考える |
| 人間関係がつらい | 異動相談や人事相談で改善できる可能性があるか確認する |
| 働き方が合わない | 残業時間、休日対応、資格学習の負担など、何が負担なのか具体化する |
| 評価や報酬に不満がある | 転職先の固定給、インセンティブ、評価指標、収入変動リスクを確認する |
| 将来やりたいことが違う | 今の銀行で異動・社内公募・部署変更により実現できないか確認する |
また、厚生労働省のジョブ・カード制度では、職業経験や強みを整理することが、今後のキャリアを考えるために役立つとされています。
転職を急ぐ前に、これまでの経験、身につけたスキル、今後の希望を一度書き出してみると、自分が転職で解決したいことが見えやすくなります。
また、「辞めたい」という気持ちが一時的なものではないかも、慎重に確認しておきましょう。
もちろん、強いストレスや心身の不調がある場合は、無理に働き続ける必要はありません。しかし、転職には収入が変わる、新しい職場に馴染む必要がある、思っていた業務と違う可能性があるといったリスクもあります。
不満の原因と次の目的を整理したうえで、それでも転職が必要だと判断できるなら、前向きに行動してよいでしょう。
辞めても良い人
2・3年目であっても、銀行を辞めて転職を前向きに検討してよいのは、以下に当てはまる人です。
- 担当業務で一定の成果や経験があり、次の職場で活かせる強みを説明できる人
- 実務経験を通して新たな目標ができ、今の銀行では実現しにくい人
- 異動や社内相談では解決しにくい悩みを抱えている人
- 今の業務や職場環境により、心身に大きな負担を感じている人
たとえば、リテール営業で顧客対応や提案経験を積み、今後は法人営業やコンサルティングに挑戦したいと考えている場合は、これまでの経験を次のキャリアに活かしやすいでしょう。
また、銀行での実務を通して「もっと専門性を高めたい」「金融以外の商材で営業力を試したい」「ITや企画職に挑戦したい」といった目標が明確になった人も、転職理由を説明しやすくなります。
一方で、心身に不調が出ている場合は、キャリアアップ以前に自分の健康を守ることが最優先です。睡眠、食欲、気分、体調に明らかな変化がある場合は、一人で抱え込まず、早めに相談窓口や医療機関に相談してください。
辞めると後悔しやすい人
一方で、銀行を辞めると後悔しやすいのは、以下のような人です。
- 一時的なトラブルや感情だけで退職を決めようとしている人
- 「銀行以外なら何でもいい」と考えている人
- 転職先の仕事内容、評価制度、年収条件を十分に確認していない人
- 未経験職種に挑戦するための学習や年収変動を受け入れる準備がない人
特に、担当している業務は好きだが、今の支店や人間関係がつらいという場合は、まず異動相談や人事への相談で状況が変わる可能性がないか確認しておきたいところです。
また、転職すれば必ず収入が上がるとは限りません。厚生労働省の令和7年上半期雇用動向調査では、転職入職者のうち前職より賃金が増加した割合は39.4%、減少した割合は31.5%でした。
20〜24歳では賃金が増加した割合が55.5%、減少した割合が13.1%、25〜29歳では増加が45.9%、減少が27.2%となっており、若手であっても結果は一様ではありません。
転職先を選ぶ際は、年収だけでなく、業務内容、評価制度、働き方、育成体制、将来的なキャリアまで確認することが大切です。
現時点で何に不満を感じているのか、その不満は転職しなければ解消できないのかを整理するためにも、必要に応じて転職エージェントやキャリア相談を活用するとよいでしょう。
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2・3年目銀行員におすすめの転職先|4つのパターンで考える
2・3年目銀行員におすすめの転職先は、転職理由によって異なります。
まずは、業界と職種を軸に、以下の4パターンで考えると整理しやすくなります。
- 同業種/同職種
- 同業種/異職種
- 異業種/同職種
- 異業種/異職種
| 選択肢 | 向いている人 | 確認したい点 |
|---|---|---|
| 同業種/同職種 | 金融業界や現在の職種は嫌ではない人 | 転職先の評価制度、配属先、営業方針 |
| 同業種/異職種 | 金融知識を活かしつつ職種を変えたい人 | 社内異動では実現できない理由 |
| 異業種/同職種 | 営業や顧客対応は続けたいが、商材を変えたい人 | ノルマ、インセンティブ、顧客層 |
| 異業種/異職種 | 銀行業界や現在の職種から離れたい人 | 未経験採用の有無、育成体制、年収変動 |
ここからは、それぞれの転職先がどのような人に向いているのかを解説します。
同業種/同職種|金融業界や今の職種は嫌ではない人向け
まず選択肢の1つとして挙げられるのは、同業種/同職種への転職です。
同業種/同職種への転職がおすすめなのは、以下に当てはまる人です。
- 銀行業界や金融業界は嫌ではないが、今の職場環境に不満がある人
- これまでの実務経験や金融知識を活かして、より専門性を高めたい人
- 顧客対応や営業、融資、事務など、現在の職種自体にはやりがいを感じている人
同業種/同職種であれば、これまでの経験を活かしやすく、転職後も業務に適応しやすい可能性があります。
ただし、同じ金融業界・同じ職種に転職する場合でも、評価制度、営業方針、顧客層、配属先の雰囲気は会社によって異なります。
「なぜ今の銀行ではなく、その会社なのか」を明確にしておかなければ、面接でも説得力を出しにくくなります。職場環境だけでなく、どのような経験を積みたいのかまで整理しておきましょう。
同業種/異職種|金融知識を活かして職種を変えたい人向け
続いて選択肢として挙げられるのが、同業種/異職種への転職です。
同業種/異職種への転職がおすすめなのは、以下に当てはまる人です。
- 金融業界で働き続けたいが、今の職種は変えたい人
- 銀行で身につけた金融知識や顧客理解を別の職種で活かしたい人
- 法人営業、審査、本部企画、コンプライアンス、金融ITなどに興味がある人
たとえば、現在は窓口や個人営業を担当しているものの、今後は法人向けの融資や事業承継、資産運用支援、金融サービスの企画に関わりたいという場合は、同じ金融業界内で職種を変える選択肢があります。
金融業界であれば、銀行で学んだ金融商品の知識、顧客対応、正確な事務処理、法令遵守の意識などを評価される可能性があります。
ただし、同業種への転職では「今の銀行で異動や部署変更によって実現できないのか」と質問されることがあります。
そのため、社内で実現できる可能性を確認したうえで、それでも転職が必要な理由を整理しておくことが重要です。
異業種/同職種|営業や顧客対応の経験を活かしたい人向け
3つ目の選択肢として挙げられるのが、異業種/同職種への転職です。
銀行のリテール営業や法人営業で培った経験は、異業種の営業職やカスタマーサクセス、法人向け提案職などで活かせる可能性があります。
たとえば、「営業という仕事自体は嫌ではないが、金融商品ではなく、ITサービスや人材サービス、事業支援に関わる商材を提案したい」という場合は、異業種/同職種が選択肢になります。
銀行員として身につけた顧客との信頼関係づくり、数字管理、提案資料の作成、丁寧な事務処理は、他業界でも評価されやすい強みです。
ただし、営業職である以上、業界が変わっても目標やノルマがあるケースは多くあります。
「営業をしたくない」という理由で転職を考えている場合は、異業種の営業職へ移っても同じ不満を抱える可能性があります。営業という職種を続けたいのか、営業以外に挑戦したいのかを先に整理しておきましょう。
異業種/異職種|銀行業界や営業職から離れたい人向け
最後の選択肢として挙げられるのが、異業種/異職種への転職です。
2・3年目で銀行を辞めたいと考える人の中には、銀行業界そのものから離れたい人や、営業・窓口・事務といった現在の職種を変えたい人もいるでしょう。
異業種/異職種では、コンサルタント、経理・財務、人事、マーケティング、IT関連職、企画職など、さまざまな選択肢があります。
ただし、未経験職種への転職では、これまでの経験がどのように活かせるのかを説明する必要があります。さらに、入社後に学ぶべき知識が多かったり、年収が一時的に下がったりする可能性もあります。
また、エンジニア、マーケター、コンサルタントなどは、職種名だけでは実際の業務内容を判断しづらい場合があります。
特に、ベンチャー企業や非上場企業の場合は公開情報が限られることもあるため、求人票だけで判断せず、面接、口コミ、転職エージェントからの情報をもとに慎重に検討することをおすすめします。
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2・3年目銀行員が転職前に整理しておきたいこと
転職活動を始める前に、次の4点を整理しておくと、求人選びや面接対策が進めやすくなります。
- これまで担当した業務と成果
- 自分が不満に感じていること
- 転職先で実現したいこと
- 年収、勤務地、働き方、職種などの優先順位
2・3年目の場合、管理職経験や大きな実績がないことに不安を感じるかもしれません。
しかし、顧客対応件数、目標達成状況、担当していた商品・業務、改善した業務、取得した資格、上司や顧客から評価された行動など、若手でもアピールできる材料はあります。
重要なのは、「銀行を辞めたい」だけで終わらせず、「銀行で何を学び、次の職場で何を活かしたいのか」まで言語化することです。
また、希望条件には優先順位をつけておきましょう。年収、残業時間、勤務地、職種、業界、成長環境のすべてを満たす求人は少ないためです。
絶対に譲れない条件と、多少妥協できる条件を分けておくことで、転職先選びで迷いにくくなります。
2・3年目銀行員の転職は業界特化のエージェントに相談しよう
本記事では、2・3年目銀行員の主な転職理由、銀行を辞めるか判断する軸、おすすめの転職先について解説しました。
転職理由は人によって異なりますが、判断するうえで最も大切なのは「今の不満は何か」「自分が思い描くキャリアは今の銀行で実現できるのか」を整理することです。
銀行での経験は、顧客対応、金融知識、正確な事務処理、数値管理、法令遵守の意識など、金融業界内外で評価される要素があります。
ただし、どの経験がどの求人で評価されるのかは、自分だけでは判断しづらいこともあります。自分自身を客観視しながら冷静に判断するためにも、転職エージェントに相談しながら情報収集を進めるとよいでしょう。
特に、2・3年目銀行員の転職では、金融業界や銀行業界に特化した転職エージェントに相談することで、銀行員としての経験を活かせる求人を確認しやすくなります。
アドバイザーナビが運営する「銀行転職」は、銀行業界に特化した転職支援サービスであり、金融業界出身者のエージェントによる相談を案内しています。
無料相談も可能であるため、まだ転職するか決めきれていない段階でも、自分の経験がどのような選択肢につながるのか確認してみてください。
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出典
厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)を公表します」(公開日:2025年10月24日)
厚生労働省「新規大卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)」
厚生労働省「令和7年上半期雇用動向調査結果の概要 3 転職入職者の賃金変動状況」(公開日:2025年12月23日)
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